コミュニケーションという行為の本質を踏まえて。これからのマーケティングの論理(何をすべきか!)とイメージ(会話、おしゃべり)を描きました。ポイントは認識の交歓です。社会学、政治学、経営学などのコミュニケーション論の特殊性を概観し、認識を一方的に強いるマスメディアや広告の批評も合わせて、きちんと説明します。豊かな時代です。お客様の認識を受け容れてください。そのためのコミュニケーション・ルールも載っています。目次とりあえず、コミュニケーション論の地図そろり、認識の話から認識は交換される ―コミュニケーションの本質―お客様、豊か一方的に強いると ―かるく広告批評―お客様と認識を交歓しましょう交歓用のコミュニケーション・ルール結語参考文献あとがきこんな文体です(冒頭より) はじめまして。これから本書を通じてコミュニケーションという行為を紐解いていこうと思います。コミュニケーションとは何か。どのような力を持ち、どう用いればみんなが楽しくなるか。必然、ビジネスも。そんな話を届けたいのです。 ですがいきなりは…。というのも、コミュニケーションはわたしたちの間で意味がもっとも揺れている言葉の一つです。何人かでコミュニケーションの意味を話し合えばすぐに判ります。意思疎通、情報交換、…。意味するところ、それぞれです。 この曖昧は、大学で論じられるコミュニケーション論にも伝播しています。異文化コミュニケーション、マス・コミュニケーション。同じコミュニケーションでも性格(学者は概念と言います)が大きく異なります。 ですから話を変に混乱させないために互いに距離を置くコミュニケーション論について最初に整理しますね。 そのための準備運動。コミュニケーションとは? まず言葉の意味をはっきりさせましょう。シリーズ第7弾「心地よく学んでください」「学ぶ機会のバリアフリー」を目指す、新感覚なマーケティング電子書籍シリーズ marketing 1coin series の7作目です。今回はこれからのコミュニケーション論です。著者はどんな人?矢嶋 剛 Yajima,Takeshi1965年生まれ。慶応義塾大学文学部・社会学研究科卒(修士)。青山学院大学経営学研究科卒(後期博士課程満期退学)。日経産業消費研究所で消費者行動、流通問題研究協会で流通システムを研究。2003年にブリッジQを起業。マーケティング・ベースに戦略共有のコンサルティング。2016年、マーケティング・ストーリーの執筆へ(矢嶋ストーリー、スタート!)。著書『マーケティングは正直バナナ』(矢嶋ストーリー)、『医薬品流通論』(東京大学出版会、共著)、論文『企業と消費者による文脈共有過程と需要創造』ほか。國學院大學・経済学部講師。この他に、作品ページ「矢嶋ストーリー 認識の交歓というアレ」で検索ください。